2008年10月31日金曜日

英語

先週日曜(26日)、イギリスはサマータイムが終わり、時計を1時間戻しました(日本との時差は9時間になりました)。そして、冬のような寒さになってきました。先日ロンドン、それからブライトンでも少し雪が降ったそうです。まだ10月なんですけどね。

さて、最近、英語で話すときに、時々インド人の英語の抑揚で話していることに気づきました。フラットメイトのSがインド出身だからか(でも彼女の英語はそんなにインド訛りではないです)、ガバナンス・コースにインド人の学生が多いからか・・。でも1つ言えるのは、私は昔からインドの人たちのドライな話し方が好きなのです。無意識のうちに真似しているのかもしれません。しばらく、インド英語を磨こうかしら。

写真は私の部屋の窓から見える海です。

2008年10月23日木曜日

ブリティッシュ・カウンシルのパーティー

先週、ロンドンのグッドイナフ大学(Goodenough College)(←すごい名前です)で、英国政府の奨学生向けの歓迎パーティーがあったので、フラットメイトのSと参加してきました。インド人のSは英連邦の奨学金を、私はチーヴニング奨学金を受けています。

ブリティッシュ・カウンシルが開催したこのパーティーは、ロンドン近郊とイギリス南部の奨学生のみを対象としていたようです。奨学生は英国各地に散らばっているので、何箇所かに分けて開催しているようです。

私は、ロンドン大学で勉強しているタンザニア人、スーダン人、中国人、パプアニューギニア人、スリランカ人の学生とお話ししましたが、それぞれ出身国も専攻もばらばらで、興味深かったです。

パプアニューギニア人の女性はイギリスに来る2週間前(!)に出産されたそうで、ご主人と赤ちゃんを国に残して来たそうです。赤ちゃんに会えなくて寂しいと仰っていました。出産後2週間でイギリスに渡り、勉強を始めるなんてたくましいです。まぁ、その方はお医者さんなのですが。

他にもスリランカ人の女性といろいろお話をして、連絡先も交換したので、またロンドンに行くときにお会いできたらと思います。その方はスリランカの大学で講師をされていて、専門は応用言語学です。ご主人とお嬢さん2人と一緒にイギリスに来ています。

私の勉強しているガバナンス・コースにも、ご主人とお子さん2人と一緒に渡英してきた女性がいます。ご家族で来る場合は、英国滞在が、本人のみならず家族みんなにとっての貴重な経験になるんだろうなと思います。

2008年10月18日土曜日

チェンバース先生のワークショップ

昨日、ロバート・チェンバース先生のワークショップに参加しました。参加型アプローチを提唱した先生のワークショップの進め方、プレゼン資料など全てが独特でユーモアがあり、興味深かったです。

同時に、ワークショップは終日行われたのですが、途中で、参加型の話はもうお腹いっぱいという気持ちになりました。

貧しい人たちの声に耳を傾けること、貧しい人たちがもつ潜在能力を引き出すこと、私たち外部者が貧しい人たちから学び、変わることの重要性などが主なメッセージでしたが、私としては、国全体の政策を決める政府はどうやって人々の声を集約するのか、現在のグローバルな環境の変化に参加型の視点で対応できるのか、といったマクロな実務の視点と結びつけることができず、葛藤も覚えました。

いずれによせ、ワークショップを通じて自分が途上国の政治への関心が高いことが再確認できたので良かったです。それにしても、途上国の開発に関する仕事や勉強って、自己を内省し続けないといけないので、ある意味過酷な(?)分野だなぁと思います。

2008年10月17日金曜日

マジキスタン

月曜の『ガバナンス・政治・開発』の講義は、「国家(state)とは何か?」がテーマでした。いかにも政治の授業らしいテーマです。

授業の後半、先生が国家の形成・発展過程について説明したのですが、たまたま私が先生の隣に座っていたので、「仮にMachikoという女王のいる国があるとしよう」と言って、Machiko女王がどうやって国を治めていくかという話が始まりました。先生に「国の名前はどうする?」と聞かれたのですが、あるクラスメイトが、その前に事例として出てきたタジキスタンと私の名前を組み合わせて「マジキスタン」と言ったので、「マジキスタン」という国になりました(笑)。

ストーリーは、女王がいかにしてマジキスタンの安全を守ろうとするか、徴税制度を導入するか、自国に商人を誘致するか・・などで、先生は実は英国の歴史をなぞっていたようでした。といっても、他の国にも共通していると思います。

授業中、こんなに自分の名前が連呼されたのは初めてです。この授業以来、クラスメイトにたびたび「クイーン」と呼ばれたり、「マジキスタンの調子はどう?」と聞かれたりしています。写真は開発学研究所(IDS)の入り口と看板です。

2008年10月16日木曜日

秋学期の授業

先日予告したとおり、昨日は「ブログ・アクションデー」だったので、「貧困」をテーマにブログを書こうと思っていたのですが、なぜか寮のインターネットがずっとつながらず、このイベントに参加できませんでした。残念!インターネットがいつも使えるのがあたり前と思ってはいけないと反省。

さて、先週から授業が本格的に始まりました。私は今学期は以下の授業を履修しています。ガバナンス・プログラムの学生は全員同じ授業です。

①『開発と政策、根拠と実践における考え方(Ideas in Development and Policy, Evidence and Practice)』
②『ガバナンス・政治・開発(Governance, Politics and Development)』
③『専門能力向上ワークショップ(Professional Skills Workshop)』

①は、開発学研究所(IDS)の全ての修士プログラムの共通科目。週2回の講義(Lecture)と週1回のゼミ(Seminar)から成り、講義は大教室でのいわゆる講義形式の授業で、ゼミでは修士プログラムごとに分かれて講義の内容について議論します。

②は、ガバナンス・プログラムの必修科目で、①同様、講義(週1回)とゼミ(週1回)があります。

③は週1回で、単位にならない(=成績がつかない)のですが、学術論文の書き方の他、経済学、統計学、計量経済学の基礎を教えるとのことです。

先日少し書きましたが、IDSには「ガバナンス」の他に、「開発」「ジェンダー」「参加」「貧困」「科学」「グローバル化」の修士プログラムがあって、それぞれのプログラムで専門分野について学びつつ、①で開発全般について、③のワークショップで、途上国の問題を扱う上で基礎となる経済・統計などをおさえておこう、ということのようです。IDSに限らず、英国の修士課程の多くは1年間と短いので、いろいろな分野をカバーするために、駆け足にならざるを得ない面もあるのだろうと思います。

また、今学期は他に、参加型開発アプローチで有名なロバート・チェンバース先生のワークショップ(講習会)が数回あります。私は、チェンバース先生が2001年に来日された際に、講演会でお話をうかがったことがあります。先生のお話は忘れてしまったのですが、その講演会には、第一線で活躍されている日本人の開発実務家・研究者の方々がたくさん参加されていて、感動したのをよく覚えています。

2008年10月14日火曜日

セブン・シスターズ

日曜日、お天気が良かったので、フラットメイトのAとSと、セブン・シスターズ(Seven Sisters)に行ってきました。私たちの住んでいる寮から、バスで約1時間で着きました。

セブン・シスターズは、英国南部の海岸に特有の石灰質の絶壁です。ギリシア神話に出てくるプレイアデス7人姉妹から名前を取ったようです。 右の写真のような壁が続いていて、砂浜から見上げたり、絶壁の上に登って海を見下ろすことができます。

絶壁のあたり一帯はなだらかな丘陵で、公園になっているので散歩することができます。放牧されている羊を眺めながら、久しぶりに緑の丘の上を歩いて、とても気持ちが良かったです。

公園の丘の上からは、写真のような蛇行している川も見えました。他に家族連れや、サイクリングをしている人、犬を連れている人など、それぞれ自然を楽しんでいました。

ブライトン近郊には他にも自然や歴史のある街などがあるようなので、AとSとまた行こうと話をしています。

2008年10月10日金曜日

風邪

慣れない天候と環境のせいか、風邪をひいてしまいました。一昨日は熱も出て、日本から持ってきたバファリンの助けを借りることに。半日寝続けたら、熱は下がりました。

その日は、大学の図書館でリーディングをしていたのですが、ずっと寒気がしていました。早く帰ればよかったのですが、夜に大学の先生のお宅で新入生歓迎会があって、ちょっと無理して行ったところ、途中で熱が上がってきてしまい、先生のお宅で休ませてもらい、クラスメイトに寮まで車で送ってもらいました・・・。

今は、咳が出る以外はすっかり良くなりました。そういえば、タンザニアから帰国した後、7月にも一度熱が出ましたし、それ以前にも出張や旅行などで移動した後に、わりと風邪をひいているということに気づきました。気をつけないといけないですね。しばらく、ポレポレ(スワヒリ語で「ゆっくり」という意味)でいきたいと思います。

写真はチャーチル・スクエア(Churchill Square)の時計塔(Clock Tower)です。この時計塔の交差点を左折したところにショッピング・センターやバス停などがあり、私は毎日この道を通っています。

2008年10月7日火曜日

ブログ・アクションデー

2008年ブログ・アクションデー(Blog Action Day 2008)というウェブサイトを見つけました。これは昨年始まった世界的な非営利活動で、10月15日にブロガー(ブログを書いている人たち)が、共通のテーマについて、自分のブログに自由に書き込みを行い、ブログを読む人たちに、そのテーマについて考えたり話したりするきっかけにしてもらおう、というものです。

今年のテーマは「貧困」です。 現時点で、世界中で約5500のブログが登録済み、読者数は800万人以上が予想されているそうです。ブログを使った啓発イベントというのは珍しいのではないでしょうか?因みに昨年のテーマは「環境」でした。

「貧困」は私にとっても重要なテーマなので、参加しようと思っています。 ということで、15日に貧困について書きます。

上記のブログ・アクションデーのウェブサイトは英文のみなのですが、ブログをお持ちでご関心ある方は参加してみては?

2008年10月6日月曜日

開発学研究所(IDS)

今日は、サセックス大学の開発学研究所(Institute of Development Studies: IDS)の新入生歓迎会がありました。

IDSはサセックス大学の中にありますが、独立した研究所です。教授陣は教鞭を執るのみならず、様々な研究事業を行っています。財政面でも大学から独立していて、英国政府から大学向けの資金も受けていないので、研究事業によって研究所を運営しているとも言えます。もちろん学費も大きな収入源です。

IDS所長の挨拶によると、IDSには7つの修士課程、それから博士課程があり、約130人が修士課程、約50人が博士課程に在籍しています。

私が勉強する「ガバナンスと開発修士(MA Governance & Development)」プログラムには、今年度26人の学生がいて、他の修士プログラムよりも人数が多いようです。IDS全体がそうですが、ガバナンス・プログラムも多国籍で、日本人はJICAの方2人と私の計3人。何人かと話をしましたが、皆ここに来る直前まで、途上国で仕事をしていた人ばかりです。ミッド・キャリア(実務経験のある人)向けのプログラムだとは聞いていましたが、本当にそうなのですね。一番若い人が29歳?とか・・。

去年10月にタンザニアで開かれた会議でお会いしたアフリカ開発銀行(AfDB)の方もいて、まさかここで再会するとは思っていなかったので、お互いびっくりしました。その会議では、たまたま昼食時に同じテーブルに座ったのですが、あの時は1年後にブライトンで再会するとは思っていませんでした。狭い世界です。

2008年10月5日日曜日

ロンドン往復

昨日、英国開発学勉強会(IDDP)(途上国の開発に関する日本人留学生の勉強会)の運営スタッフ希望者の顔合わせがあり、日帰りでロンドンに行ってきました。

ブライトンからロンドンまでは電車かバスで行きますが、電車は、24ポンド(約4500円)の若者・学生向けカードを作ると、運賃が通常の約3割引きとなるという制度があるので、それを使ったところ、ロンドン往復で8.9ポンド(約1700円)でした。

イギリスでは線路の工事がよくあるようなのですが、昨日も工事のために、最寄のブライトン駅からヘイワーズ・ヒース(Haywards Heath)という駅の間の電車が動いておらず、同区間は臨時で運行されるバスに乗ることとなり、電車だけなら1時間弱のところ、1時間半かかりました。

IDDPのスタッフの方々との打ち合わせ、続いて夕食をご一緒して、帰りはまたロンドンからヘイワーズ・ヒース駅まで電車、その後バスに乗りましたが、そのバスがオーバーヒートで止まってしまうというハプニングがありました。道路は電灯がなく真っ暗で、運転手は何度か徐行運転を試みたのですが、途中であきらめて、次に来るバスを待って乗り換えることに・・。

他の日本人の方々と一緒だったので心強かったですが、エンジン・トラブルの警報が鳴りつつ、バスを走らせていたときは結構怖かったです。オーバーヒートって、普通に走っていたら起こらないんじゃないでしょうか?(なんて書きつつ、私自身、タンザニアでオーバーヒートしたことがありますが・・)

ということで、ロンドンが実際より遠く感じられました。IDDP勉強会は月1回ペースで開かれるとのことで、できるだけ参加したいと思っているのですが、今後は電車が通常どおり動きますように・・。

明日から大学の秋学期が始まります。

写真はバッキンガム宮殿近くの衛兵(訓練中?)です。

2008年10月2日木曜日

ブライトンの語源

日本にいる間にイギリスに関する本を数冊読んだのですが、その中にイギリスの地名の語源についての本もありました。

それによると、ブライトン(Brighton)の語源は、「ベオルセルム(Beorhthelm)の入植地」で、ベオルセルムは、中世のウィンチェスターの主教の名前のようです。19世紀初頭までは「ブライセルムストン(Brighthelmstone)」と呼ばれていましたが、短くブライトンになったとのこと。私は勝手に、ブライトンは輝く街(bright town)が語源かと思っていました。 いずれにしても、ブライトンと短くなってよかったです。ブライセルムストンなんて、長くて舌をかみそう。

私の通う大学名でもあるサセックス(Sussex)は、「サクソン人(Saxon)の南部(South)の領土」という意味です。イギリスには他に東部のエセックス(Essex)、中部のミドルセックス(Middlesex)という地名もあります。因みに、サクソンは短剣を意味する「セアクス(seax)」に由来しています。短剣の人々なんて強そうですね。

(出典:C・M・マシューズ著、出口保夫訳 『英語 地名の語源』(北星堂書店))

2008年10月1日水曜日

フラットメイト

6人目(最後)のフラットメイト到着。コソボ人の男性。クロアチア人(私は最初ウクライナ人と聞き間違えてました)が2人いるので、バルカンの人たちが多くなりました。

クロアチアの2人は、他のフラットのクロアチア人たちと一緒に行動していることが多く、まだあまり話をしていないですが、インド人のSとスペイン人のAとは夕食時にキッチンに集まっておしゃべりしています。2人とも博士課程で、特にSは私と同じ開発学研究所(IDS)で、専門分野も近いので、これからいろいろ教えてもらえそうです。

写真は、海側から撮った寮です。今日は晴れました。