2011年9月3日土曜日

タンザニア・セミナー

7月中旬、ロンドン大学で行われたタンザニアについてのセミナーに行ってきました。2年前にケンブリッジ大学で行われたタンザニアに関する会議を主催されたロンドン大学のタンザニア専門の先生が、ケンブリッジ大学の先生と一緒に開かれたものです。

タンザニアで、開発コンサルタントをしているブライアン・クックシー(Brian Cooksey)さんがスピーカーでした。ブライアンは、タンザニアのガバナンス分野の研究者やドナー、NGOなどにはよく知られている方です。私も大使館に勤めていた頃、何回かセミナーでお見かけし、今年1月にもダルでお会いして、いろいろアドバイスをいただいていたので、ロンドンでまたお会いできてよかったです。

セミナーは彼が6月に発表したタンザニアの金鉱業に関するレポート『タンザニアの金採掘・鉱業の投資・ビジネス環境(The investment and business environment for gold exploration and mining in Tanzania)』をもとにしていました。このレポート、100ページ近くあって、いかにもブライアンらしく詳細な情報が盛り込まれています。

セミナーのあと、近くのパブでの懇親会、それからレストランでの夕食会にも参加してきました。夕食の際、前に座った方はこの日の集まりの中で一番年長で、きっと特別な方だろうと思っていたら、イギリス・タンザニア協会(British Tanzania Society)の季刊誌「Tanzanian Affairs」の編集長でした。タンザニアには1950年代から15年間滞在されたとのこと。1961年にタンザニア(当時はタンガニーカ)がイギリスから独立した際にも、1964年にザンジバル革命が起こったときにも、タンザニアにいらっしゃったとのことなのです。私にとっては本でしか知り得ない頃のことです。

それから、隣の席の女性は、1980~90年代にタンザニアに住んでいらっしゃったとのことで、その頃のダルエスサラームの話も面白かったです。当時の交通機関はダラダラではなく、国営の大きなバスだったそうですが、この国営バスはいつ来るか全くわからないので、ダル市内を移動する際にはヒッチハイクをしていたのだそうです。そういえばどこかでそんな話を読んだような気がしますが、実際の経験として聞くと興味深いです。昨年ケンブリッジ大学での会議に参加した際にも感じましたが、改めて私はタンザニアのことを少ししか知らないんだなと思いました。

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