この本は1995年、オバマ大統領が政治家になる前に書かれたものです。オバマ大統領の生い立ちについては、父親がケニア人で母親がアメリカ人(白人)、ハワイで生まれたこと、幼少の頃インドネシアに住んでいたことなどは知っていましたが、詳しいことはこの本を読んで初めて知りました。
本は3部構成になっていて、第1部はハワイとインドネシアで過ごした幼少の頃、第2部はシカゴの貧困地域で活動していた頃、第3部はケニアへの旅となっています。
偶然とは言え、ドラマのような人生を送っている方なのですね。この本を読んで、オバマ大統領にとって、アメリカという国が内包している人種、貧富の差、文化・宗教の違いなどは、自分と家族の問題であって、幼い頃からずっとそれらに接してきていることがわかります。
第2部のシカゴ編には、白人とアフリカ系アメリカ人の貧富の差が大きいシカゴで、若いオバマ氏が貧しい人たちの生活環境の改善にどうやって取り組んだかが、失敗や葛藤も含めて率直に書かれています。コミュニティ開発、貧しい人たちのエンパワメントなどが出てくるので、開発学の授業で取り上げてもいいような内容です。
第3部のケニア編には、オバマ氏が自分の父親とその家族が生きてきた環境を理解しようとする過程が書かれていますが、ケニアの空気がよく伝わってきて、アフリカに行ったことのある人は共感できる部分が多いと思います。
ということで、すごい生い立ちの人が大統領になったなと改めて思いました。途上国(特にアフリカ)に関するお仕事・勉強されている方にはおすすめしたい一冊です。
本は3部構成になっていて、第1部はハワイとインドネシアで過ごした幼少の頃、第2部はシカゴの貧困地域で活動していた頃、第3部はケニアへの旅となっています。
偶然とは言え、ドラマのような人生を送っている方なのですね。この本を読んで、オバマ大統領にとって、アメリカという国が内包している人種、貧富の差、文化・宗教の違いなどは、自分と家族の問題であって、幼い頃からずっとそれらに接してきていることがわかります。
第2部のシカゴ編には、白人とアフリカ系アメリカ人の貧富の差が大きいシカゴで、若いオバマ氏が貧しい人たちの生活環境の改善にどうやって取り組んだかが、失敗や葛藤も含めて率直に書かれています。コミュニティ開発、貧しい人たちのエンパワメントなどが出てくるので、開発学の授業で取り上げてもいいような内容です。
第3部のケニア編には、オバマ氏が自分の父親とその家族が生きてきた環境を理解しようとする過程が書かれていますが、ケニアの空気がよく伝わってきて、アフリカに行ったことのある人は共感できる部分が多いと思います。
ということで、すごい生い立ちの人が大統領になったなと改めて思いました。途上国(特にアフリカ)に関するお仕事・勉強されている方にはおすすめしたい一冊です。
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