集中して文献を読んだので、現地調査計画以外にも、曖昧だったいくつかの概念と研究手法をおさえることができました。ずっと気になっていた概念の一つが「アカウンタビリティ(accountability)」でした。日本語では「説明責任」と訳されることが多いと思いますが、何しろ私の研究の題目に「民主的アカウンタビリティ(democratic accountability)」という言葉が入っているので、ずっとあやふやなままでいくわけにもいかず。IDSの修士課程の頃に読んだ文献や、アフリカ政治の論文などを読んで、やっとアカウンタビリティの定義の範囲や違いがつかめました。研究の題目にアカウンタビリティという言葉を使うかどうかは、調査から帰ってきてからまた考えたいと思いますが。
2011年9月21日水曜日
2週間
集中して文献を読んだので、現地調査計画以外にも、曖昧だったいくつかの概念と研究手法をおさえることができました。ずっと気になっていた概念の一つが「アカウンタビリティ(accountability)」でした。日本語では「説明責任」と訳されることが多いと思いますが、何しろ私の研究の題目に「民主的アカウンタビリティ(democratic accountability)」という言葉が入っているので、ずっとあやふやなままでいくわけにもいかず。IDSの修士課程の頃に読んだ文献や、アフリカ政治の論文などを読んで、やっとアカウンタビリティの定義の範囲や違いがつかめました。研究の題目にアカウンタビリティという言葉を使うかどうかは、調査から帰ってきてからまた考えたいと思いますが。
2011年9月6日火曜日
ビルマ・ボーイ
第二次世界大戦中、日本に占領されたビルマに、イギリスから派兵された約10万人のアフリカ兵についてのお話で、彼らはビルマ・ボーイと呼ばれていたのだそうです。番組では、バーナビー・フィリップス(Barnaby Phillips)特派員が、ナイジェリアの首都ラゴスで、ビルマから奇跡的に自国に帰ってきたナイジェリア人のアイザックから当時の話を聞きます。そして、日本兵の襲撃を受けて瀕死の傷を負ったアイザックを家にかくまって看病してくれた地元の家族がいたことを知り、ミャンマーにその家族を探しに行くのです。
特派員はイギリス、ナイジェリア、日本、ミャンマーを訪れるのですが、映し出される街や人々の様子がとても対照的です。この人たちやその家族が、50年以上前にビルマのジャングルで同じ時間を共有していたというのが不思議なくらいです。こんなふうに異なる時間と空間、さらに人までも繋げることができるのはジャーナリストならではという気もします。英語の番組ですが、世界のいろいろな側面について考えさせられると思いますので、お勧めです。
2011年9月3日土曜日
タンザニア・セミナー
タンザニアで、開発コンサルタントをしているブライアン・クックシー(Brian Cooksey)さんがスピーカーでした。ブライアンは、タンザニアのガバナンス分野の研究者やドナー、NGOなどにはよく知られている方です。私も大使館に勤めていた頃、何回かセミナーでお見かけし、今年1月にもダルでお会いして、いろいろアドバイスをいただいていたので、ロンドンでまたお会いできてよかったです。
セミナーは彼が6月に発表したタンザニアの金鉱業に関するレポート『タンザニアの金採掘・鉱業の投資・ビジネス環境(The investment and business environment for gold exploration and mining in Tanzania)』をもとにしていました。このレポート、100ページ近くあって、いかにもブライアンらしく詳細な情報が盛り込まれています。
セミナーのあと、近くのパブでの懇親会、それからレストランでの夕食会にも参加してきました。夕食の際、前に座った方はこの日の集まりの中で一番年長で、きっと特別な方だろうと思っていたら、イギリス・タンザニア協会(British Tanzania Society)の季刊誌「Tanzanian Affairs」の編集長でした。タンザニアには1950年代から15年間滞在されたとのこと。1961年にタンザニア(当時はタンガニーカ)がイギリスから独立した際にも、1964年にザンジバル革命が起こったときにも、タンザニアにいらっしゃったとのことなのです。私にとっては本でしか知り得ない頃のことです。
それから、隣の席の女性は、1980~90年代にタンザニアに住んでいらっしゃったとのことで、その頃のダルエスサラームの話も面白かったです。当時の交通機関はダラダラではなく、国営の大きなバスだったそうですが、この国営バスはいつ来るか全くわからないので、ダル市内を移動する際にはヒッチハイクをしていたのだそうです。そういえばどこかでそんな話を読んだような気がしますが、実際の経験として聞くと興味深いです。昨年ケンブリッジ大学での会議に参加した際にも感じましたが、改めて私はタンザニアのことを少ししか知らないんだなと思いました。
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