アフリカでは、つい最近ガーナで大統領選挙が行われて、僅差で野党候補が勝利し、暴動もなくスムーズに政権交代が行われたところです(野党ミルズ候補50.23%、与党アクフォアドゥ候補49.77%とのことなので、ほんとにわずかな差でした)。
BBCの記事によると、今年は南部アフリカで選挙が多く、アンゴラ、ボツワナ、マラウィ、モザンビーク、ナミビア、南アで、南部アフリカの外に広げると、アルジェリア、コモロ、コンゴ(共)、赤道ギニア、ニジェール、スーダン、チュニジアでも選挙が予定されているそうです。まぁアフリカは大きいので、毎年どこかの国で選挙が行われますよね。
選挙が予定されているアフリカ諸国は、ガーナでの野党の僅差の勝利に注目しているだろうとも書かれています。確かに、アフリカではスムーズな政権交代というのは大きな意味があります。イギリスの新聞には、ガーナはジンバブエやケニアと違って、与党が選挙結果に従って下野してすばらしい、とか、僅差の選挙結果が出ると暴動が起こるというアフリカに対するイメージを改めた方がいい、というような記事も見かけました。
また、BBCの記事は、3月~6月の間に選挙が予定されている南アを取り上げています。南アでは昨年9月にムベキ大統領が、同じ与党アフリカ民族会議(ANC)のズマ議長(党首)との勢力闘争に破れて辞任しています。ムベキ政権下で副大統領を務めていたズマ氏は、汚職を理由に解任されたのですが、党内で支持を集め、07年のANC議長選挙でムベキ氏に勝利し、党首になりました。そして、ANCが党としてムベキ大統領に辞任の圧力をかけたのでした。
それにしても、アフリカの選挙は先進国と比べて生き生きしています。日本でアフリカの選挙に見られるようなお祭り騒ぎは想像できないです。あ、でもアメリカの大統領選挙は盛り上がりましたね。オバマ次期大統領については、世界が金融危機で暗いこともあって、世界の期待がかかっていて、改めてすごい影響力だなと思います。ちょうどオバマ氏の自伝を読んでいるので、いつかブログでご紹介します。
世界各国の選挙結果・予定については、アメリカのInternational Foundation for Electoral Systems (IFES)のElectionGuideというウェブサイトが便利です。
2 件のコメント:
日本の選挙が盛り上がらないのは、毎年のように首相変わったりしてよくわからないからかなと思います。「ああ、またか・・」見たいな感じでしょうか・・。昨日は楽しかったです。ではまた。
Ippeiさん、コメントどうも有り難うございます。昨日はこちらこそいろいろお話できて楽しかったです。日本の選挙はそうですね・・国民は全体的に冷ややかですね。選挙を通じて何かが変わるという実感が薄いのかもしれません。アメリカではまもなくオバマ大統領就任式があるので、きっと盛り上がっていますね。オバマ氏の自伝を読んでいることもあり、就任演説を楽しみにしています。
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