私のまわりの博士課程の学生はVivaの準備として想定問答を考えたり、指導教官などに試験官役を務めてもらって模擬Viva(mock Vivaと呼んでいます)をやったりします。Vivaでよく聞かれる質問はインターネットなどに載っています(例えば私が友人から薦められたサイトはこちら)。
私は1月の論文提出後、しばらく他のことをして気分転換して、2~3月に大学がPhDの学生向けに開いている研究発表の準備の仕方についてのワークショップとVivaの準備の仕方についてのワークショップに参加しました。発表についてのワークショップに出たのは、指導教官の提案で、Viva準備として、博士論文について発表することにしたからです。指導教官は昨年IDSからロンドンのキングスカレッジ(King's College)に異動されたのですが、キングスカレッジの博士課程の学生の勉強会で発表する機会を作ってくれました。また、Vivaの一週間前に、サセックス大学アフリカ・センターのPhDセミナーでも発表しました。これらの発表は、論文の要点をまとめて効果的にメッセージを伝える上での練習となり、個人的には模擬Vivaより良かったような気がします。
発表のワークショップの講師の方が、TEDやTEDxの講演を見ると、発表の構成や話し方、パワーポイントの使い方などについて学べるからいいとおっしゃっていたので、久しぶりにいろいろなTEDを見てみました(TEDについては、2011年11月にダルエスサラームのTEDxを見に行った時のことを以前dar journalに書きました)。欧米で開かれているTEDは、大企業のCEOや起業家が話すことが多く、学術的な研究発表とは少し違うような印象を持っていましたが、今回見てみたら必ずしもそうではなく、研究発表の準備をする上で参考になるものや、Vivaの準備にも役立ちそうなものもありました。
なかでも以下の2つのTEDの講演が気に入って、Vivaまでくり返し見ました。いずれも講演者の話し方にそれぞれのスタイルがあるので、発表の仕方という点からも参考になります。
'The Skill of Self Confidence: Dr. Ivan Joseph at TEDxRyersonU'
'Amy Cuddy: Your body language shapes who you are'
因みに、私は2つ目のTEDで紹介されているテクニックをViva直前に実践しました。その効果もあってリラックスしてVivaに臨めたのかもしれません。
2014年4月6日日曜日
Viva
先月、博士課程最後の口頭試験(Viva、バイバと読みます)を受け、無事「少しの修正(minor corrections)」で合格しました。博士課程の口答試験は国によって異なりますが、イギリスでは学生の所属する学部の先生が務める内部試験官と、他の大学の先生が務める外部試験官の2名のみによって行われます。サセックス大学では、Vivaの結果は「修正なしの合格」「少しの修正(minor corrections)」「大幅な修正(major corrections)」「不合格」の4段階となっています(イギリスのVivaの一般的な情報はこちらに、結果についてはこちらに載っています)。
サセックス大学では、約1割の学生が「修正なしの合格」、約8割が「少しの修正」、約1割が「大幅な修正」で、数年に1度「不合格」の人が出るそうです。「少しの修正」は、数時間で終わる程度の修正から最長6か月かかる修正までと幅が大きく、多くの人がこの結果になりますので、「大幅な修正」にならないようにというプレッシャーが大きい気がします。
私の内部試験官は、1年目の研究概要の発表(Research Outline Seminar)と3年目の進捗状況の発表(Work-in-Progress Seminar)に来て、非常に有意義なコメントをしてくださった先生で、外部試験官はオックスフォード大学の先生が務めてくださいました。私はこれまでお二人が書いたものを読んだり、授業や講演を聞いたりしてきて、お二人の鋭い分析が好きで、心から尊敬する方々なので、論文を読んで議論してもらえたことが本当に有難かったです。
Vivaは約2時間でしたが、最初から和やかな雰囲気でした。試験官のお二人は私の論文を改善するために知恵を貸してくださるような感じで、私もリラックスして論文の強みも弱みも正直に話すことができました。最後に結果が伝えられたあと、外部試験官から「おめでとう!」といって握手していただき、お二人から「論文が明瞭に書かれていて読みやすかった」「と言っていただきました。
たくさんの方に助けていただいて、何とかここまで来ることができました。最後の修正もしっかりやりたいと思います。
サセックス大学では、約1割の学生が「修正なしの合格」、約8割が「少しの修正」、約1割が「大幅な修正」で、数年に1度「不合格」の人が出るそうです。「少しの修正」は、数時間で終わる程度の修正から最長6か月かかる修正までと幅が大きく、多くの人がこの結果になりますので、「大幅な修正」にならないようにというプレッシャーが大きい気がします。
私の内部試験官は、1年目の研究概要の発表(Research Outline Seminar)と3年目の進捗状況の発表(Work-in-Progress Seminar)に来て、非常に有意義なコメントをしてくださった先生で、外部試験官はオックスフォード大学の先生が務めてくださいました。私はこれまでお二人が書いたものを読んだり、授業や講演を聞いたりしてきて、お二人の鋭い分析が好きで、心から尊敬する方々なので、論文を読んで議論してもらえたことが本当に有難かったです。
Vivaは約2時間でしたが、最初から和やかな雰囲気でした。試験官のお二人は私の論文を改善するために知恵を貸してくださるような感じで、私もリラックスして論文の強みも弱みも正直に話すことができました。最後に結果が伝えられたあと、外部試験官から「おめでとう!」といって握手していただき、お二人から「論文が明瞭に書かれていて読みやすかった」「と言っていただきました。
たくさんの方に助けていただいて、何とかここまで来ることができました。最後の修正もしっかりやりたいと思います。
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