今日、ブライトン大学で上映された、『The Square(広場という意味)』というエジプトの民主化革命についてのドキュメンタリー映画を見に行ってきました。タイトルの広場は、2011年からたびたび大規模なデモが行われているカイロ市内のタハリール広場のことを指します。ブライトン大学に着くのが遅れて最初の30分を見逃してしまったのですが、残り1時間でもかなり見応えがありました。
このドキュメンタリーでは、主にタハリール広場の民主化デモに参加する3人の男性を追っているのですが、うち1人はムスリム同胞団のメンバーで、途中からモルシ大統領の退陣を求める他の2人と対立することになってしまい、葛藤します。いろいろなシーンや言葉が印象に残りましたが、特に3人のうちの1人が発砲している戦車に向かって全速力で走っていく映像があって、走り出す直前に顔に布をまいて覚悟を決めている様子も映っているせいか、かなり迫ってくるものがあって印象に残っています。それから、最後にエジプトでデモが文化になりつつあるとして、子どもたちが、デモ隊、軍隊などと役を決めて「デモごっこ」をしているというシーンも興味深かったです。政治や民主主義についていろいろと考えさせられました。
かなり重い内容ではあるのですが、普段、新聞などのメディアからしか知ることのできないエジプトの(今も変わり続ける)政情を、デモに参加する人たちの視点から捉えることができるので、おすすめです。日本でもいつか上映されるといいですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿