
4月に一時帰国して、5月頭にブライトンに戻ってきたあと、もくもくと論文の準備をしていました。これまで何度も論文を書いているのに、やっぱり苦労しました。ぎりぎりでペーパーが仕上がり、発表するときに使うパワーポイントはエジンバラ大学に着いてから作りました。学会の3日目の発表だったので、準備する時間があってよかったです。
私が発表したのは「政党、議会、地方政治(Parties, Legislatures and Local Politics)」というパネルで、20人くらい参加者が来ていました(右上の写真が私のパネルの会場だったのですが、歴史のある建物でした)。発表はスムーズにいき、他のパネリストや参加者から質問やコメントをいただき、私の研究がどんなふうに受け止められるのかという反応がわかってよかったです。
実は日本の学部の頃のゼミの先生が奥様と一緒にいらっしゃっていて、私の発表にも来てくださいました。先生は以前、エジンバラ大学アフリカ研究センターで教えていらっしゃったことがあるのです。卒業したあともずっとお世話になっている先生にエジンバラでお会いできて嬉しかったです。
さらに、エジンバラ大学は私にとって特別な大学です。というのは、タンザニアのジュリアス・ニェレレ初代大統領が学んだ大学なのです。確かタンザニア人(当時はタンガニーカ人)で初めて海外で修士号をとったのがニェレレ大統領です。発表用の論文を書いていて行き詰った時、「ムワリムの学んだ大学でタンザニアについて話すんだから、がんばらなくちゃ」と自分を励ましていました(ムワリム(mwalimu)というのはスワヒリ語で先生のことで、タンザニアではニェレレ大統領は、ムワリム・ニェレレ、あるいは単にムワリムとも呼ばれています。)

ゼミの先生と奥様、その他いろいろな方々にお会いでき、ムワリムの足跡も追うことができて、思い出に残る学会デビューとなりました。
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