2012年6月28日木曜日

ラグー・ディクシット

日曜に、ブライトンドームで開かれたラグー・ディクシット(Raghu Dixit)のコンサートに行ってきました。ラグーはインドのフォーク・ミュージシャンです。私は友達から彼の「I'm in Mumbai Waiting for a Miracle(ムンバイで奇跡を待っている)」という歌を教えてもらって、一度聴いたらはまってしまいました。この曲を聴くと、ポジティブなパワーが感じられて、気分が上がります。

コンサートではこの曲は演奏されませんでしたが、もうひとつの好きな曲「No Man Will Ever Love You, Like I Do(僕ほどあなたを愛する人は現れない)」は演奏されました。包み込むような声がホールに響いて感動しました。ブライトンドームは着席式のきちんとしたホールですが、ラグーが途中で、「座って聴かれると、宣教師になったような気がする」と言ってお客さんにも立つよう促したので、立って踊る人が出てきました。私も友人と一緒に通路に出て踊って、最後の曲ではぴょんぴょんはねていました。

彼のバンドの演奏のあと、イギリスのフォークロックバンドが演奏したのですが、その間の休憩時間に、ホールの外のCD売り場でラグーがCDにサインするというので、私もCDを買って、列に並んでサインをもらってきました。写真はそのCDです。「Stay beautiful(美しいままでいて)!」というメッセージが書かれていて、女性のお客さんにはそう書いているのかなと思いましたが、彼のプロモーション・ビデオによると、全ての人の人生を美しくしたい、失敗しても人生は美しいものだという思いがあるようです。いいですね。

コンサートは、サッカーのイングランド対イタリアの試合と同じ時間帯だったせいか、お客さんが少なかったのですが、おかげであまり待たずにサインがもらえて良かったです。

2012年6月22日金曜日

エジンバラ大学

今月初旬、スコットランドのエジンバラに行ってきました。エジンバラ大学アフリカ研究センターの50周年記念の学会で発表させていただいたのです。学会にはこれまで何度か行ったことがありますが、発表するのは今回が初めてでした。

 4月に一時帰国して、5月頭にブライトンに戻ってきたあと、もくもくと論文の準備をしていました。これまで何度も論文を書いているのに、やっぱり苦労しました。ぎりぎりでペーパーが仕上がり、発表するときに使うパワーポイントはエジンバラ大学に着いてから作りました。学会の3日目の発表だったので、準備する時間があってよかったです。

私が発表したのは「政党、議会、地方政治(Parties, Legislatures and Local Politics)」というパネルで、20人くらい参加者が来ていました(右上の写真が私のパネルの会場だったのですが、歴史のある建物でした)。発表はスムーズにいき、他のパネリストや参加者から質問やコメントをいただき、私の研究がどんなふうに受け止められるのかという反応がわかってよかったです。

実は日本の学部の頃のゼミの先生が奥様と一緒にいらっしゃっていて、私の発表にも来てくださいました。先生は以前、エジンバラ大学アフリカ研究センターで教えていらっしゃったことがあるのです。卒業したあともずっとお世話になっている先生にエジンバラでお会いできて嬉しかったです。

さらに、エジンバラ大学は私にとって特別な大学です。というのは、タンザニアのジュリアス・ニェレレ初代大統領が学んだ大学なのです。確かタンザニア人(当時はタンガニーカ人)で初めて海外で修士号をとったのがニェレレ大統領です。発表用の論文を書いていて行き詰った時、「ムワリムの学んだ大学でタンザニアについて話すんだから、がんばらなくちゃ」と自分を励ましていました(ムワリム(mwalimu)というのはスワヒリ語で先生のことで、タンザニアではニェレレ大統領は、ムワリム・ニェレレ、あるいは単にムワリムとも呼ばれています。)

学会が終わった翌日、アフリカ研究センターで研究されている日本人の方々に、エジンバラの街やキャンパスを案内していただきました。アフリカ研究センターの入り口にあるムワリムの記念プレートの写真も撮りました。(Aさん、Yさん、ご案内いただき、ありがとうございました!) 

ゼミの先生と奥様、その他いろいろな方々にお会いでき、ムワリムの足跡も追うことができて、思い出に残る学会デビューとなりました。