2011年7月24日日曜日

アフロバロメーター

暑中お見舞い申し上げます。日本は夏真っ盛りのようですね。ブライトンは時々雨が降りますが、晴れの日が多く、涼しくて過ごしやすいです。

先月、現地調査報告書を仕上げたあと、しばらく、いろいろな本をつまみ食いのような感じで少しずつ読んでいましたが、その後3週間くらい、アフロバロメーター(Afrobarometer)調査に追加する質問を考えていました。火曜にタンザニアの研究機関にプロポーザルを提出して、一段落です。

アフロバロメーターは、1999年からアフリカで行われている国民意識調査です。政治や経済状況についての人々の認識を調べるもので、実施する国が増えて、今はアフリカ約20カ国で行われています。欧米ドナーや財団などが資金を出していて、ミシガン州立大学とケープタウン大学が監督しているようですが、基本的にはアフリカ各国の研究機関が運営・実施しています。調査結果は、アフロバロメーターのウェブサイトに掲載されて、誰でもその結果を使って分析を行うことができます。すべての国で同じ形式がとられていて、共通する質問も多いため、複数の国の比較分析を行うことも可能です。

タンザニアでは、これまでに2000年から計4回行われ、今年後半に第5回目の調査が予定されています。同じ質問が繰り返されることが多いですが、いくつか単発の質問も追加されています。例えば、2005年の調査では選挙に関する質問が追加され、2008年は東アフリカ統合に関する質問がいくつか追加されていました。

私が提案した質問が採用されるかどうか分かりませんが、今回のプロポーザル作成は、サーベイ・デザインについて学ぶ良い機会になりました。関連する本を読み込んだり、過去に行われた調査のスワヒリ語の質問をチェックしたり(実際の調査はスワヒリ語で行われるので)、「私がタンザニアの村の人だったら、この言葉はどう理解するかな」と想像しながら、言葉使いを考えました。指導教官も丁寧に指導してくださって、とても有難かったです。

写真は、昨日参加したウォーキングで撮ったものです。ブライトンの東側のソルトディーン(Saltdean)という街からルイス(Lewes)という街まで6キロくらい歩きました。

2 件のコメント:

Yoko さんのコメント...

アフロバロメーターは知りませんでした。
意識調査とは面白そうですね!私の関わっているプログラムでもプログラムの関係者の意識がどのように変化したのかリサーチするプロジェクトが始まりました。
またまちこさんの研究の進捗お聞かせ下さい!

Machiko さんのコメント...

Yokoちゃん、コメントどうも有り難う。
プログラムの関係者の意識がどう変化したのかという調査、面白そうだし、大事なことだよね。がんばってね!