2009年6月27日土曜日

イースト・アングリア大学

6月の第一週、イギリスの開発学会(Development Studies Association)による大学院生向けのリサーチ・メソッド(研究手法)のワークショップに参加しました。場所はイースト・アングリア大学(University of East Anglia)で、2日間の集中コースでした。

イースト・アングリア大学は、ロンドンから北に電車で2時間弱行ったノーリッジ(Norwich)という街にあります。私はロンドンより北に行くのはこれが初めてでしたが、ノーリッジは歴史の感じられる趣のある街でした。

参加者は、イースト・アングリア大学の学生が大半を占めていましたが、他にロンドンやバーミンガムからも博士・修士課程の学生が来ていました。意外にもサセックス大学からは私だけでした。確かにブライトンからノーリッジまで片道4時間近くかかるので、ちょっと遠かったですが・・。でも、大学内に一泊したので、ご飯を食べながら先生や他の参加者からいろいろお話が聞けて、とても有意義でした。

ワークショップでは、開発学のリサーチ・メソッドについて包括的に教えてもらいました。私が最近気になっている認識論(エピステモロジー、epistemology)や現地調査を行う上での倫理についても学べてよかったです。認識論は、研究者が世界をどうやって理解しているのかを問うもので、いわば研究者の立ち位置や心構えを示すものです。途上国の社会や人々を研究対象とする開発学では、「どうあるべきか」「どうすべきか」という規範的な側面を排除することができないので、認識論の考え方は特に大事だと思います。引き続き勉強したいと思います。

2日目、ワークショップでお会いしたYさんにノーリッジの街を案内していただきました。写真は、その時に撮ったノーリッジ大聖堂のステンドグラスです。

2009年6月26日金曜日

胃腸炎

前回ブログを更新してから、1ヶ月以上も間が空いてしまいました。 5月の終わりに体調を崩した後、たまたまいくつも予定が入り、リサーチ・アシスタントの仕事もしつつ、論文を2つ書くという状況で、珍しくかけ足の日々を送っていました。今日、論文を提出したので、ここで一段落です。

5月の終わりに体調を崩したのは、ウイルス性胃腸炎にかかったためでした。暖かくなったので、もう風邪はひかないだろうと思っていたら、ウイルスにやられるとは・・。

2日半何も食べられず、そのうち体が水も受けつけなくなり、食あたりか風邪か何だかわからないし、寝ているだけで治るのかわからず不安になったので、お医者さんに診てもらいました。

イギリスの一般開業医(general practitioner)に診てもらうのは初めてでしたが、先生は聴診器をあてることもなく、症状を聞いただけで、ウイルス性胃腸炎だろうと診断。gastroenteritis(胃腸炎)という英単語を覚えました。

お医者さんに原因と対処法を教えてもらって安心したせいか、その日の夜から回復しました。3日間何も食べなかった後、スープを飲んだ時、休憩していた胃が「もう仕事っすか」と言いながら、重い腰を上げているような感じがしました。胃腸のありがたさを感じた次第です。

それに人間は強いなぁと思ったのですが、数日食べなくても、体は弱らないのですね。むしろ睡眠をしっかりとって、頭も体もすっきりした感じでした。言ってみればプチ断食のようなものです。今の時代は過食傾向にあるので、たまに食べない日を作って胃腸を休ませるプチ断食は体にいいんだろうなと思います。ただウイルスに支配されるのはこりごりですが。